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2025

08/07

失敗しないペーパーフィルターの選び方&使い方テクニック|人気ブランド比較付き

はじめに――
「フィルター選び」でコーヒーの味がここまで変わるとは!

ペーパーフィルター, ハンドドリップ

 
コーヒーを本格的に淹れ始めて半年ほど経った頃、私は大きな勘違いをしていました。
「ペーパーフィルターなんて、どれを使っても同じでしょ?」と。

 

ある日、いつものHARIOのフィルターを切らしてしまい、近所のスーパーで売っていた安いノーブランドのフィルターを使ったんです。同じ豆、同じ挽き方、同じ抽出方法なのに、なぜか味が全然違う。薄くて、なんだか紙っぽい味がするんです。

 

そこで初めて気づいたんです。「フィルターも立派なコーヒー器具の一部なんだ」と。

 

 

多くの人が「どれでも同じ」と思いがちな”落とし穴”

 

実は、あなたも同じような経験をしたことがあるかもしれません。
なぜか今日のコーヒーは美味しくない、抽出がうまくいかない、紙臭さが気になる…。そんな時、原因がフィルターにあることは意外と多いんです。

 

ペーパーフィルターは見た目は似ていても、形状、素材、厚さ、製造方法など、実は奥が深い世界。今回は、そんなフィルター選びの「落とし穴」を避けて、あなたのコーヒーライフをワンランク上げるポイントをお伝えします。

 

 

ペーパーフィルターの種類と違いを知ろう

 

円すい型・台形型・ウェーブ型などの形状の違い

 

円すい型(コーン型)

  • 特徴:一つの穴で抽出、お湯の流れが速い
  • 向いている抽出:すっきりとした味わいを求める時
  • 代表的なドリッパー:HARIO V60、KONO、ONE DRIPPER

 

台形型(扇形)

  • 特徴:複数の穴で抽出、安定した味わい
  • 向いている抽出:まろやかでバランスの取れた味
  • 代表的なドリッパー:カリタ式、メリタ式

 

ウェーブ型

  • 特徴:波状のフィルターで均一な抽出
  • 向いている抽出:クリアで雑味のない仕上がり
  • 代表的なドリッパー:カリタ ウェーブドリッパー

 

それぞれの形状は、ドリッパーの設計思想に合わせて作られています。だからこそ、ドリッパーに合った専用フィルターを使うことが重要なんです。

 

 

紙の厚さ・漂白/無漂白の違い

 

漂白タイプ(白いフィルター)

  • メリット:紙臭さが少ない、見た目が清潔
  • デメリット:漂白剤を使用(微量)、価格がやや高め
  • おすすめの人:紙臭さを避けたい、見た目を重視する

 

無漂白タイプ(茶色いフィルター)

  • メリット:環境に優しい、自然な素材感
  • デメリット:紙臭さが出やすい、湯通しが必要
  • おすすめの人:環境重視、自然志向の人

 

紙の厚さについて:厚手のフィルターほど雑味を取り除く効果が高いですが、抽出時間が長くなります。逆に薄手だと抽出は早いものの、微細な粉が通りやすくなることも。

 

 

人気ブランドごとの特徴

 

各ブランドには独自の特徴があり、それがコーヒーの味に直結します。

 

 

HARIO(ハリオ)

  • 特徴:薄手で抽出が早い、クリアな味わい
  • 価格帯:100枚入り400円~600円程度

 

 

カリタ(Kalita)

  • 特徴:しっかりとした厚み、安定した抽出
  • 価格帯:100枚入り300円~500円程度

 

 

CAFEC(カフェック)

  • 特徴:高品質な和紙使用、プロ仕様
  • 価格帯:100枚入り800円~1,200円程度

 

 

【比較表】定番ブランド3選(HARIO/カリタ/CAFEC)の特徴

 

 

項目 HARIO V60用 カリタ 台形 CAFEC 円すい型
形状 円すい型 台形型 円すい型
紙の厚さ 薄手 中厚手 厚手
抽出スピード 早い 中程度 やや遅い
味の傾向 すっきり・軽やか まろやか・安定 クリア・上品
価格(100枚) 400円~600円 300円~500円 800円~1,200円
入手しやすさ ★★★ ★★★ ★★
初心者おすすめ度 ★★ ★★★ ★★

 

 

 

HARIO V60専用フィルター

 

日本で最もポピュラーなフィルターの一つ。薄手の紙で作られているため、抽出スピードが早く、豆本来の味わいをダイレクトに感じられます。

 

おすすめポイント

  • 全国どこでも入手しやすい
  • リーズナブルな価格
  • スッキリとした飲み口

 

こんな人にピッタリ V60ユーザー、軽やかなコーヒーが好きな人、コスパを重視する人

 
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HARIO(ハリオ) V60 透過ドリッパー 02

 

 

カリタ 台形フィルター

 

老舗ブランド・カリタの定番フィルター。中厚手の紙でしっかりと雑味を取り除きながら、安定した抽出ができます。

 

おすすめポイント

  • 抽出が安定しやすい
  • 初心者でも失敗しにくい
  • まろやかな口当たり

 

こんな人にピッタリ コーヒー初心者、安定した味を求める人、台形ドリッパーユーザー

 
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Beanの意見私は普段、正直言うと台形のペーパーをしようしていません。カリタはウェーブドリッパーという新しい形状を発売しているからです。私はカリタのドリッパーをしようする場合はウェーブです。
なので、そちらが欲しい方はすぐ下から購入できます。
 
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CAFEC 円すい型アバカフィルター

 

日本の和紙技術を活かした高品質フィルター。値段は高めですが、その分クリアで上品な味わいが楽しめます。

 

すすめポイント

  • 圧倒的にクリアな味わい
  • 和紙の高い濾過性能
  • プロも愛用する品質

 

こんな人にピッタリ コーヒー上級者、品質重視の人、特別な日のコーヒーを楽しみたい人

 
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失敗しない選び方と買い方のポイント

 

自分のドリッパーに合ったサイズ・形状を選ぶコツ

 

まずはドリッパーの型番をチェック: 購入前に必ず確認したいのが、お持ちのドリッパーの型番です。例えばHARIO V60なら「01」「02」などのサイズがあり、それぞれ専用フィルターが必要です。

 

サイズの見分け方

  • 01サイズ:1-2杯用(小)
  • 02サイズ:2-4杯用(中)
  • 03サイズ:4-6杯用(大)

 

互換性に注意 同じ円すい型でも、ブランドが違うと微妙にサイズが異なることがあります。必ず専用品を選びましょう。

 

 

まとめ買い?
それともこだわりで選ぶ?

 

まとめ買いのメリット

  • 1枚あたりの単価が安くなる
  • 買い忘れの心配がない
  • 送料を節約できる

 

少量購入のメリット

  • いろいろなブランドを試せる
  • 保管場所を取らない
  • 品質劣化のリスクが少ない

 

私のおすすめ 最初は小容量パックで数種類試して、気に入ったものをまとめ買いするのが賢い選択です。

 

 

安く買う裏ワザや保存方法

 

安く買うコツ

  1. まとめ買いで単価を下げる
  2. セール時期を狙う(新生活シーズンなど)
  3. ネット通販の定期便を利用
  4. 業務用パックを仲間とシェア

 

正しい保存方法

  • 直射日光を避ける
  • 湿気の少ない場所で保管
  • 開封後は密閉容器に移す
  • 匂いの強いものの近くに置かない

 

 

美味しく淹れるための使い方テクニック

 

ペーパーリンスの有無と味の違い

 

ペーパーリンスとは: フィルターをセットした後、お湯を通して紙臭さを取り除く作業のこと。この一手間で、コーヒーの味は大きく変わると言われています。

 

リンスする場合

  • メリット:紙臭さが完全になくなる、ドリッパーが温まる
  • デメリット:少し手間がかかる、お湯を多く使う

 

リンスしない場合

  • メリット:時短できる、お湯の節約
  • デメリット:紙臭さが残る可能性

 

私の結論 :無漂白フィルターなら絶対にリンス。漂白フィルターの場合、最近の実験では味に大きな差はないとされています。ですが、ドリッパーやサーバーを温めることに抽出効率アップの意味があると考えます。時間があるときはリンスがおすすめです。

 

 

セット時に折り目をつけるコツ

 

 

基本の折り方

  1. 底の接合部分を奥に折る
  2. 横の接合部分を手前に折る
  3. 逆方向に折ることで、フィルターがドリッパーにぴったりフィット

 

折り方のポイント

  • 強く折りすぎない(破れる原因)
  • 指でしっかりと線をつける
  • セット後に形を整える

 

よくある失敗 折り目をつけずにセットすると、フィルターがドリッパーから浮いて、うまく抽出できません。

 

 

正しい捨て方・エコな活用法

 

使用後の処理方法

  1. コーヒー粉と一緒にコンポストへ(自然分解される)
  2. 燃えるゴミとして処分
  3. 庭の植物の根元に撒く(肥料として活用)

 

エコな再利用アイデア

  • 消臭剤として:冷蔵庫や靴箱に入れる
  • お掃除グッズ:窓ガラスや鏡拭きに使用
  • 植物の水やり:土の表面に敷いて保湿効果
  • 油の処理:揚げ物の油を吸わせて処分

 

これらの再利用は、コーヒーを淹れる楽しみを環境にも優しく広げてくれます。

 

 

まとめ――自分に合うフィルターで”毎日の一杯”をもっと美味しく

 

「たかがフィルター、されどフィルター」

 

最初は私も「フィルターなんて脇役」だと思っていました。

でも実際に比較してみると、その違いは歴然。同じコーヒー豆でも、フィルター次第で全く違う表情を見せてくれるんです。

 

薄手のフィルターでスッキリと抽出したい日もあれば、厚手のフィルターでまろやかに仕上げたい日もある。そんな「その日の気分」に合わせてフィルターを選ぶのも、コーヒーライフの楽しみの一つです。

 

 

気軽にいろいろ試して”味の違い”を楽しんでほしい

 

もしあなたが「いつものフィルター」しか使ったことがないなら、ぜひ一度違うブランドを試してみてください。きっと新しい発見があるはずです。

 

迷った時の”間違いない一枚” 初心者の方には、まずカリタの扇形フィルターをおすすめします。安定した抽出ができて、価格も手頃。失敗しにくいので、コーヒー作りに自信をつけるのに最適です。

慣れてきたら、HARIO V60でスッキリ系を楽しんだり、CAFECで上質な味わいを追求したりと、幅を広げていけばいいんです。

 

 

一歩上のコーヒーライフを後押し

 

ペーパーフィルターは、コーヒー器具の中で最も手軽に変更できるアイテムです。高価なドリッパーや電動ミルを買う前に、まずは数種類のフィルターを試してみる。これだけでも、あなたのコーヒーは確実に美味しくなります。

毎朝の一杯が、もっと特別で美味しい時間になりますように。フィルター選びから始まる、新しいコーヒーの世界を楽しんでください。

 

 

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Written by Bean Scribe

Bean Scribe

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