2017
09/23
お彼岸のお墓参りはしましたか?
お彼岸ってなに?
秋雨で寒くなってきましたね。
この土日はお彼岸のという事もあり、特に土地柄からお寺の多い場所なのでお墓参りの方が多いです。
線路脇にも曼珠沙華がキレイに咲いていました。
この時期はいろいろときれいだったり、美味しい物が出てきたり楽しみな季節だったりします。
そもそもお彼岸とはどういうものなのでしょうか?
「春分の日」は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日として、「秋分の日」は、「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日として、国民の祝日に定められていますが、「春分の日」と「秋分の日」は、お彼岸の中日でもあります。
仏教では、ご先祖さまのいる世界『極楽』を「彼岸」、いま私たちが生きているこの世界を「此岸(しがん)」といい、「彼岸」は、西に位置し、「此岸」は、東に位置するとされています。3月の春分の日と9月の秋分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので彼岸と此岸がもっとも通じやすい日になると考えられ、この時期に先祖供養をするようになりました。
お彼岸にする事は?
お彼岸では、お盆の時のような特に決まった行事や飾りつけをすることはありませんが、一般的には中日の前後にお墓まいりに行きます。
お彼岸の期間の7日間は、中日がご先祖さまに感謝する日、その前後6日間は、人が生きていく上で良いことと悪いことをきちんと判断し、正しい行いができるようになるための6つの行いをします。
1.分け与える
2.規律を守る
3.怒りをすてる
4.努力する
5.心を安定させる
6.智慧(ちえ)をあらわす
を1日に1つずつ行う大切な期間です。
お彼岸に食べる「おはぎ」
お彼岸の食べ物といえば、「ぼたもち」と「おはぎ」。
「ぼたもち」「おはぎ」には、あんこ、きな粉、ゴマ、青のりなどがありますが、その作り方は、もち米などを炊いて、つぶしたものを丸めてからあんこやきな粉で包むというものです。
いったい、どこが違うか知っていますか。
「ぼたもち」と「おはぎ」は、それぞれ「牡丹餅(ぼたもち)」、「お萩(はぎ)」と漢字で書きます。
これは、春のお彼岸の頃には「牡丹」の花が咲き、秋のお彼岸の頃には「萩)」の花が咲くことに由来しています。また「牡丹」の花は、大きな花ですから「牡丹餅」は大きめに、「萩」は小さな花なので「お萩」は小ぶりに作られるようになりました。
つまり、「ぼたもち」と「おはぎ」は、基本的には同じ食べ物ですが、食べる季節が違うため、呼びわけるようになったのです。
あんこに使われる“あずき”は、古くから悪いものを追いはらう効果があるとされています。春は種をまき、食物の成長を願う季節、秋は食物の収穫の季節です。この時期にあずきを使った食べ物を食べたり、ご先祖さまに感謝することは、自然への感謝や祈りとも深くむすびついているのです。昔の人々は、自然を暮らしの中に上手に取り入れていたんですね。
仏壇にお供えする花は?
仏壇にお供えする花を「仏花」と言いますが、基本的には決まりはありません。
故人が好きだったお花やその季節に旬の花をお供えすればいいのですが、そのお花によってはあとから実はあまり良くなかったと言われたりするので注意が必要だったりするのです。
というのも、お墓にお供えするお花の中には使っちゃダメなお花があるんですよね。
ルールとして、「トゲがある花、香りが強い花、、蔓状のもの」はお供えしちゃダメという暗黙のものがあるみたいですね。
逆に良しとされるお花はなんでしょう?
仏花では花の重要度は高く、自然の中で耐えて花を咲かせる様から、自分も花のように耐えて忍びますと言う意味で供えます。
仏花で良く見かけるのは菊です。菊にも種類がありますから、アレンジも出来そうですね。
一般的には、四十九日を過ぎるまでは白い花を飾るのが良いようです。
亡くなって間もないのにカラフルな花は向きません。
特に悲しみを表す際に赤は避けます。
花は痛みやすいので、なかなか交換できない場合におすすめなのが枝葉のものです。
古くから仏様にお供えするものとして知られているのが樒(シキミ)です。
樒を差した水は腐りにくいと言われます。
この樒ですが、葉,茎,花とほぼ全ての部位に毒がありますので、飾るときは気をつけて下さい。
種子はスパイスの八角(アニス)に似ているので、食べてはいけません。
果皮の毒性を1とすると、種は1/4。人の口径推定中毒量は60~120個位だそうです。
こんなに食べる事は無いと思いますが・・・
中毒症状は嘔吐、腹痛、下痢、痙攣、意識障害などで最悪は死亡。
また、槙(まき)も良いらしいです。
夏場は涼しげですね。
勘違いされがちなのが、榊(さかき)です。
榊は「神棚」に供える、神道のものです。お間違え無いように。
まとめ
基本的には決まりはありませんが、誰かに送る際などは一般的に使われる花の方が間違いないでしょう。
先祖供養をするのがお彼岸です。
おはぎを食べるときもお花を供える時も、ご先祖様と一緒に楽しむ気持ちで行ないたいものです。