2017
11/08
デカフェ始めます。コロンビア ウォッシュド CO2プロセス
デカフェを発売開始
オープン当初より一部のお客様から「置いて欲しい。」とご要望頂いておりましたデカフェを取り扱う事になりました。
世田谷は子供の数が多く、赤ちゃんを抱っこしているお父さん,お母さんを本当に多く見かけます。コーヒーショップは地元の人達が立ち寄りやすいように、大人から子供までそしてワンちゃんも入れるお店にするべきだと考えて営業してきました。コーヒーを飲む事だけではなく、飲めない人も一緒の時間を共有できる小さな空間にしたかったので、デカフェはオープン前から探していたのですが販売までたどり着けませんでした。
私どものデカフェに対しての焙煎アプローチが不十分だった事もあり、満足いくものが完成せず、どうしてもデカフェ特有の風味以上にはならない部分が販売をしなかった理由です。
今回、私どもの元に届いたコロンビアのデカフェは、デカフェ特有の物足りなさや臭いといった部分を補う焙煎プロセスを用いています。カフェインのアレルギー反応が強く出てしまう方や妊娠中,授乳中の方でも満足頂ける風味になっております。
デカフェってなに!?
デカフェとはカフェインを取り除いたカフェインレスコーヒーのことです。
普通では問題ありませんが、妊娠,授乳中やアレルギーが強い方に向けて作られたコーヒーです。
デカフェにはカフェインの除去方法によって3つに分類されます。
・有機溶媒抽出
コーヒーの生豆に有機溶媒を通してカフェインを抽出してしまう方法です。
有機溶媒に晒されることで、コーヒー生豆からはカフェインが抜けているという仕組みです。
現在使用されている有機溶媒は、ジクロロメタン(塩化メチレン)という物質がほとんどです。
ジクロロメタンは、人の肌につくと炎症を起こしたり、発がん性が疑われたりと、摂取に安全な物質ではありませんが、沸点が低い(39.75℃)ので、コーヒーを淹れる熱湯の温度では揮発しています。
海外では、カフェインを抜くためによく使われている方法ですが、日本ではジクロロメタンを使用したデカフェは禁止されています。
日本製のカフェインレスコーヒーは、別の方法で作られたものなので、心配な時は日本製、日本でカフェインを抜いたものを選ぶといいでしょう。
この脱カフェイン法は、低コストであるという利点はあるものの、カフェイン以外の成分も多く除去してしまうため、コーヒーの風味が損なわれやすくなります。
・ウォータープロセス
コーヒーのカフェイン以外の成分で飽和させた水を作り、コーヒー生豆を浸すことで、カフェインだけを水に抽出させて、デカフェのコーヒー豆を作る方法です。
味や安全性を損ねず低コストでカフェインを取り除ける方法としてよく採用されている方法です。
・超臨界二酸化炭素抽出
二酸化炭素によってカフェインだけを抽出する方法です。
二酸化炭素に圧力と温度を加えると、気体の拡散性と液体の溶解性を同時に持つ「超臨界流体」という状態になります。
この性質を利用して、二酸化炭素をコーヒー豆に浸透させながらカフェインだけを効率よく抽出することが可能になります。
使用した二酸化炭素は、常温常圧では簡単にコーヒーから取り除くことが出来ますし、残ったとしても危険はありません。
上記のふたつよりも安全性の高く、味の変化がないカフェイン除去方法です。
コロンビア スプレモ CO2プロセス
chouetteで取り扱うデカフェはコロンビア スプレモ ウォッシュド。コロンビアではコーヒー豆のサイズによって等級が決まるのですが、その中でも最上級のスプレモです。ウォッシュドとは、コーヒー豆を精製するプロセスでコーヒー豆からコーヒーのもとになる種を取り出した後、キレイな水に漬け込む事で表面の不要な部分を取り除く方法です。なので、大きなコーヒー豆だけがキレイな状態で揃っています。
これをCO2プロセス、つまり超臨界二酸化炭素抽出でカフェインを除去します。
もっともコーヒー豆に影響の無い方法でアプローチしているので、コーヒー好きだけど飲めない人にも満足いただけます。
オンラインストアでも
まだラベルが出来ていないので、これから作らねば?
「カフェインがない事とやさしい感じをラベル作っていきたいな」なんてイメージは出来ているんですけど。完成しましたらアップしますので、ご自分用だけでなくプレゼント用でもお使い下さい。