2018
08/16
プラスチックストロー廃止へ。テイクアウト時のご協力のお願い。
プラスチックストローを廃止します。
世界的にプラスチック製品の廃止を巡って、縮小に向けた議論がされています。
コーヒーの生産国で有名なケニアでは、ポリ袋の製造・販売・輸入は当然ですが、使用した場合も最長で4年の禁固刑か最高4万ドル(約430万円)の罰金刑となる可能性があるといいます。
ヨーロッパでは環境問題に先進的に取り組む傾向があり、ポリ袋といったプラスチック製品の使用禁止やスーパー等で大きく「サスティナブルフード」と掲げて売り出している場合もあります。
最近特に話題に上っているのが、プラスチックストローの使用についてです。
chouette torréfacteur laboratoireでは、プラスチックストローの使用を8月末で完全に廃止する事に致しました。
このプラスチックストローの何がそんなに問題になっているのかを皆様はご存知でしょうか?
その辺りを説明しながらchouetteの今後についてお知らせしたいと思います。
プラスチックストローの問題点
なぜストローなの?
と疑問に思われる方も多いはずです。
実際にはストロー単体の問題ではなく、プラスチックゴミの問題になります。
プラスチックゴミは回収してリサイクルというのが基本です。ですが、これは一部のお話し。公共施設(駅や大きな施設)では、ペットボトルをゴミで回収しても洗ってリサイクルに出すところまで出来ていません。
今までは、これらのプラスチックを中国が買い取ってくれていました。プラスチックは石油原料なので洗ってリサイクルする方が人件費の安い中国ではコストが安く済むのです。しかし、中国がこれからは海外から汚れたプラスチックを買い取らないと言い出しました。
プラスチックを洗浄する際に使用する洗剤によって、土壌が汚染され深刻な問題となっているからです。これにより日本や欧米の汚れたプラスチックは行き場を失ってしまいました。
そこでストローに注目が集まります。ストローは、比較的取り組みやすいですよね。もう一つの理由としては、SNSで話題になったウミガメの映像です。ストローを鼻に詰まらせて苦しんでいるところを助けられました。
こんな理由があり、ストローの廃止が大きく話題になっています。
プラスチックゴミによる海への影響
スーパーのポリ袋は海に漂っているとクラゲと間違えて、クジラや亀といった海洋生物が食べてしまうそうです。海鳥もストローのような小さいプラスチックを食べてしまいます。それが原因で死んでしまうこともあります。
プラスチック製品は海に漂いながら少しづつ劣化していき、小さな破片になっていきます。5mm以下の破片をマイクロプラスチックと言います。(ちなみにもっと小さいものをナノプラスチックと言うそうです。)
このマイクロプラスチックが海に残留している有害な化学物質を吸着していくことが問題となっています。プランクトンがプラスチックを食べて、それを小魚や貝といった生物が食べます。さらに大きな魚がそれを食べて、やがては人間も食べます。食物連鎖の中にプラスチックが入り込んできてしまうのです。
ちょっと考えただけでも怖いです。
プラスチック問題に対して、私たちにできること
すでにストローの使用を廃止したのは、アメリカ マリブ(カリフォルニア州)・シアトル(ワシントン州)です。イギリスやEUでも将来的に廃止する意向です。
飲食業大手のスターバックスさんやマクドナルドさんでも順次プラスチックストローを廃止し、紙製ストローへ変更する意向を表明しています。
chouetteでは、9月からプラスチック製ストローを完全に廃止します。
店内では金属製のストローをご用意して、楽しんで頂けます。
テイクアウトに関して、お客様各位にご協力頂きたいことがございます。
これからは、プラスチック製カップと紙製カップをご用意します。紙製カップはストローを使わずに飲むためにご用意した、通常より厚めのカップです。
どうしてもストローをご利用になりたいと方は、紙製のストローをご用意しています。また、今後もお客様にご迷惑にならないように、最善の方法を模索していきます。
また、マイタンブラーをご用意頂くことも推奨しております。
少しずつでも確実に、動き出さなければいけません。
私たちはコーヒーという農作物を通して、飲食サービスを提供しています。農業や漁業といった自然と密接に関わることをないがしろには出来ません。日本での漁獲量が減ってきていたり、魚のサイズが小さくなっていることをご存知でしょうか?温暖化によって、動植物の成育地域がずれてきている事をご存知でしょうか?chouetteの活動を通して、皆様に世界で起こっている環境の問題に目を向けていただければ嬉しいです。