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2023

07/23

ハンドドリップの大会 “JHDC”に参戦してきました。

ジャパン
ハンドドリップ
チャンピオンシップ

JHDC 2023

JHDC, ハンドドリップ, ペーパードリップ

 
普段、焙煎のことばかりブログに挙げていますが、バリスタとしての活動もご報告させていただきます。

 

ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ2023(以下、JHDC)に出場してきました。
抽出の大会は、私は初めての体験です。
大会初心者の私ですが、結果報告(スコアシートも全て)共有できたらと思っています。

 

出場目的はと言うと、コーヒー豆を販売するにあたり、ご家庭での抽出にしっかりと目を向けなければならないと考え、お客様に正しいコーヒーの楽しみ方をお伝えできるようにすることが狙いです。

 

 

JHDCとは?

JHDC, ハンドドリップ, ペーパードリップ

 

シンプルに、「誰が一番美味しくハンドドリップを抽出できるか?」と言う大会です。

細かいルールや器具は毎年変わってしまうのですが、大まかなルールは以下の通り。

 

・ペーパードリップであること
・時間内に一杯分と2杯分の異なる量を抽出すること
・それぞれの液体が規定量の範囲内で60度以上であること

 

プロの参加がやはり多いのですが、素人の方や学生なんかも参加することがあります。

 

この大会の目的は、家庭で最も簡単にコーヒーを抽出できるハンドドリップを、もっと多くの人に楽しんでもらうこと。

なのでチャンピオンには世界大会への切符や賞金のほかに啓蒙活動への参加が義務付けられています。

 

 

大会準備

 

 
まずは、使用する器具の選定です。

今回、-私- 高山は、三洋産業のフラワードリッパーを選択。

このドリッパーの良いところは円錐型でお湯の抜けが良く、明るいフレーバー特性を引き出しやすいことです。そして、三洋産業のアバカえんすいコーヒーフィルターは、適度な透過スピードなので扱いやすいと言うのも理由の1つ。

甘さやボディを引き出すなら、台型のドリッパーもありですが、今回は大会ですので審査員にアピールできるレシピ作りのために円錐を選択しました。

 

 

レシピ作成とオペレーション

 

 
シュエットでのレシピの作り方は次のように進めていきます。

まずは基本となるブリューレシオ(コーヒー粉と水の比率のこと)を決めます。
メーカー推奨をまず試してそこから調整します。
メーカー推奨の抽出がなければコーヒー粉:水=1:16からスタートします。
(この理由についてはこちらのブログから確認して下さい。)

 

美味しいコーヒーの黄金比は1:16⁉︎

 

ちなみにJHDCでは

1杯分の抽出をA抽出

2杯分の抽出をB抽出

と呼びます。

 

ご経験があれば想像つくと思うのですが、少量抽出するよりも多く抽出したほうが抽出効率が良くしっかりした印象のコーヒーになります。

なので、抽出量に合わせた2つのレシピを作り、大会当日に微調整することが大切です。

 

レシピについては、資料にまとめていますのでブログの最後にプレゼントにしたいと思います。

 

 

ある程度のレシピを作成したら、大会に向けたオペレーションの構築です。
ここには大会準備の多くの時間を割きました。

時間内に抽出できるレシピ作成とブレの少ない安定したオペレーションは大会だけでなく、普段の営業でも心がけています。
大会と完全に同じ環境とまではいかないですが、反復して抽出し、当日にミスする(現場で想定されるオペレーションの差)確率をできるだけ少なくすることが狙いです。

 

A抽出とB抽出を何度も時間・量・温度を測り、抽出し、レシピにも修正を加えていきます。

味を確認し、それぞれのカップの液体の差がなくなるように作り込みます。

 

 

スコアシートの配点は?

 

 
まず、大会の内容は記載できないので、ご了承ください。

 

そして、どのように点数を付けていくか・・・

気になりますよね。

 

スコアシートは2枚に分かれています。

 

センサリースコア

JHDC, ハンドドリップ, ペーパードリップ

 

テクニカルスコア

JHDC, ハンドドリップ, ペーパードリップ

 

それぞれ見ていきます。

 

センサリースコアは、味わいの評価を採点化したものです。
これは、加点方式です。

技術的な評価
・クリーンカップ
・フレーバー
・量感と余韻
・多様性の理解
・特徴

総合的な評価
・バランス
・総合

均一性の評価
・カップの均一性

 

これらを数値化していきます。

 

 

そして、テクニカルスコア、既定のルールや衛生的なオペレーションが守られていたかを数値化します。
これは、減点方式です。

 

・コーヒーの温度は既定の温度だったか?
・抽出されたコーヒーの量は既定の範囲内だったか?
・時間内に作業を終えられたか?
・時間内にリハーサルを終えられたか?
・規約違反がなかったか?
・競技中に衛生的かつ適切な器具の使用をしていたか?
・競技開始/終了時に整理整頓できているか?

 

全ての総合得点で決まっていきます。

 

 

スコア公開

 

 

さあ、実際のスコアシートをみていきましょう。

JHDC, ハンドドリップ, ペーパードリップ

センサリースコアは42点+44点=86点

 

JHDC, ハンドドリップ, ペーパードリップ

テクニカルスコアが -15点!?
(これについてはこのあと説明します。)

と言うことで、トータル71点となりました。

 

 

なぜ-20点の減点があったのか。

それは、規約で定められた温度に満たなかったから。

 

こんな初歩的なミスで負けてしまうなんて情けない。
練習中は、A抽出が規定温度ギリギリになってしまうことはあっても、B抽出が下回ることなんて1回もなかったんです。規定温度よりも5度ほど高い温度で仕上がる予定でした。

会場の器具設置条件やエアコンの風向き等もあったかもしれません。

このミスがなければ、91点で2回戦に上がれていました🤔

 

悔しいですね。

 

出場した会場の決勝スコアは90点でした。
2回戦に上がっていればもう少し、細かい調整もできたのでうまく行けば決勝大会も見えていただけに悔やまれます。

 

大会は一発勝負なので、私の想定(考えうる状況)が足りなかったのが敗因です。

 

審査員のコメントは高評価だったので、1番の目的(お客様に正しいコーヒーの楽しみ方をお伝えできるようにすること)については、皆さんにお伝えできそうです。

 

 

レシピのプレゼント

 

 

そうです。

最大の目的はこの大会で使ったレシピを共有することです。

 

<1杯分>

コーヒー粉 15.5 g
お湯    210 g

蒸らし   32 g ・30秒

2分20秒かけて数回に分けて注ぎ切る。

 

粉量を多く使用して、気持ち粗めにすることで美味しい部分だけがちょうど落ちきるイメージです。

 

 

ここから先のより詳細は、オンラインセミナーにまとめております。

 

細かい点が多いので、めんどくさいかもしれませんが、バリスタがお店で抽出するときの考え方等も記載していますので、ぜひ勉強したい方はチャレンジしてください。

お家で普段飲むコーヒーでは、あまりオススメしませんが(作業や注意点が多い)、ワンランク上の味わいを楽しみたい方は、是非試してみてください。

 

ハンドドリップ, セミナー, 方法, 簡単

 

 

 
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