コーヒー抽出に必要な時間とは

 

　
コーヒーには様々な抽出方法に合わせて、目安の時間というものが存在します。コーヒーを指定の抽出方法に合わせた合わせたグラインドし、お湯を注ぎ始めてから抽出終了までの適切な時間の目安となるものです。

 

コーヒーの抽出に、時間の目安が必要になるのはなぜでしょうか？

 

お湯はコーヒーとの接触面から、染み込んでいきます。お湯がコーヒーの内部でコーヒーの成分を溶かし出し、さらに多くのお湯を注ぐことによって染み出したコーヒー成分をお湯に溶かし込んだ状態で取り出すことが出来ます。湯温やグラインドによってコーヒー成分を取り出すのに必要な時間は変わってきます。そして、あまり短すぎると薄い味に。あまりに長すぎるとエグ味や雑味が強くなってしまいます。だからこそ、目安の時間というものが存在するのです。

 

 

一般的なコーヒーの抽出時間

 

　
ペーパードリップを代表に、一般的な抽出にかかる時間を調べてみましょう。

注）ここで調べた結果はネット上の情報です。これが必ずしも皆様のコーヒーの抽出に結びつくかはわかりませんが、今回のブログは時間の調整がテーマですので最後までお読み頂きたいです。

• ペーパードリップ　2:30〜3:00　

ちなみにchouetteでは2:00〜2:30です。

 

抽出時間が短い時と長い時ではどのような特徴が出るのでしょうか？

 

抽出時間が短い場合

酸味…シャープで心地よくない（酸っぱすぎると感じてしまいやすい）

甘さ…弱い

苦味…あまり感じない

後味…続かず、すぐに終わる

質感…水っぽい

香り…あまり感じない（十分に出しきれていない）

 

抽出時間が長すぎる場合

酸味…酸味は渋みを伴い、雑味も一緒に感じられる。重い。

甘さ…甘さはあるが、エグ味が邪魔をして心地よくない。

苦味…強く感じる

後味…渋みが長く残る

質感…ざらつきがある

香り…しっかりとした香り

 

これをみてわかることは、「抽出に必要な時間を十分にとることは重要だが、エグ味，雑味といった不必要なものを取り出さないように気をつけなくてはいけない」ということです。

 

 

時間を計ってみよう

 

　
ご家庭で時間を計りながらペーパードリップを行う方は、こだわりのある方になるのではないでしょうか？ご自分がどれくらいの時間をかけて抽出しているかご存知ですか？

 

先に説明している通り、抽出時間でコーヒーの印象は変わってしまいます。もっと美味しいコーヒーを求めるとなると抽出時間の確認は必須事項です。

 

さあ、あなたのペーパードリップにかかった抽出時間はなん分ですか？

 

あなたの計測結果が4:00だったとしましょう。1番最初に計測した時間をみて、がっかりする必要はありません。これでようやく改善できるのですから喜びましょう。

 

さて、あなたの淹れるコーヒーがお店で飲んだ時よりも香りがないと感じたなら他にも甘さが少ない，水っぽい，薄い，酸味はあるが美味しくないといった追従いする美味しくないコーヒーの言葉が思いつくのではないでしょうか？

今挙げた例は、抽出時間が短い人に起こりがちなコーヒーです。

 

逆に、甘さも香りもあるが、苦い，ざらつきがある，渋い，重いといった状態は抽出時間が長すぎる場合に起こりがちです。

 

カップのクオリティアップのために30秒、時間を調整してみて下さい。30秒の抽出時間が変われば味わいの印象はガラリと変わります。

 

 

抽出時間のシーソーの上に

 

　
抽出時間は、あくまでも抽出にかかる時間です。他にも様々な要因で抽出時間は変わってしまします。

抽出時間のシーソーの上には、コーヒー豆とお湯が乗っています。

そしてコーヒー豆には粉量，グラインド。お湯には湯温，湯量というコーヒー抽出に関わる非常に大切なバランスがあります。抽出時間のバランスは、これらのコーヒー抽出に密接に関わる要因とのバランスを取ることに他なりません。抽出時間が長いのに薄く感じるようであれば、粉量やグラインドを見直すほうが良いでしょう。

 

それぞれの関係を知りたい方はこちらから

コーヒーの抽出【グラインド・温度・時間】-豪徳寺「chouette torréfacteur laboratoire」

 

 

抽出時間をコントロールできると、毎日のコーヒーのクオリティが安定してきます。

時間コントロールがめんどくさい、または難しいという方はフレンチプレスをお勧めします。決まったコーヒー粉とお湯を注いで4分タイマーをセットすれば美味しいコーヒーが出来上がります。

こちらの記事を参考にしてみて下さい。

初心者にこそ知って欲しい、簡単・おいしいコーヒー【フレンチプレス】