2017
07/30
chouette torréfacteur laboratoire -豪徳寺にあるコーヒーショップ-
豪徳寺のコーヒーショップ
世田谷区はコーヒーショップ激戦区でもあります。
それは、古くから商いされている珈琲屋さんから新しくオープンしたコーヒーショップまで、幅広い年齢層のオーナーがコーヒーを商材に店舗を構えているからです。
大手企業の「カルディ」さんも世田谷区にあります。私も家の近くのカルディさんをちょくちょく利用させて頂いております。
特にここ1〜2年での店舗の増え方はすごいです。
世田谷区もそうですが、全国的にコーヒーのお店が増えています。自家焙煎店が増えつつあるのも最近の傾向です。
新しいコーヒーを求める人々が増えてきているのかもしれませんね。
そんな激戦区の世田谷地域で商売をさせて頂いていると、よくお客様から聞かれる事があります。
「最近コーヒーのお店増えたよね。すぐそこにもあるし。こんなにいっぱいコーヒー屋さんが増えて大丈夫なの?(商売としてやっていけるの?)」
確かに、コーヒー屋さんを何件もハシゴする人は、はじめからその気のある人でしょう。
1日にたくさん飲む人でも、何杯も連続で飲む人は少ないです。
さて質問の答えですが、答えは「難しいです。」
そうですよね。やっぱりお客様の取り合いは仕方の無い事です。
お客様に選ばれるように、日々の努力は欠かせません。
豪徳寺のコーヒーロースター
世田谷区は結構、コーヒーの自家焙煎店が多いんです。
これも昔からあるお店から新しいお店まで。焙煎には煙が出ますから、そういった理解を得られるのは昔から自家焙煎店の多い世田谷という土地柄もあるのかもしれません。
chouette torréfacteur laboratoireがオープンした当初から、予想よりもコーヒー豆の販売数がありました。とてもありがたい事です。
コーヒー豆を購入され家で飲むだけでなく、オフィスへ買っていってみんなでシェアする楽しみ方をされる方が多いです。それだけ、普段の生活習慣の中でコーヒーを飲んで一息つくという事が広まっているのですね。
それと同時に、たくさんあるコーヒー豆からお客様から選ばれるコーヒーとそうでないコーヒーが分かれていきました。
最初の2ヶ月は焙煎方法をあえて変えてみて、印象を変えてみたり、今は取り扱っていませんが少し深めの焙煎もしていました。
店舗での抽出方法もオープンから今に至るまでに何度も変えてきました。
8月1日でオープンから4ヶ月経ちますが、他に無いものを求める傾向がある事をお客様から教えて頂きました。
傾向として浅煎りのコーヒーで「フルーティな酸味」という言葉を合い言葉のように使われる方が、最近のコーヒー好きの方に特に多いと感じます。
「フルーティ」という美味しさの表現は、確かにコーヒーの美味しさを表す1つの表現で使われます。
私達は素材の持つパワーを引き出す事を考えて焙煎しています。
コーヒーはフルーツの種の部分ですので、「フルーティ」な味を感じるのは正しいアプローチが出来ているという指標の一つとして捉えて頂きたいです。
甘さの部分,舌触り,コクといったコーヒーの美味しさを捉える様々な要素で「フルーティな酸味」だけでなく、何層にも重なって感じる立体的な味や香りをお楽しみ頂けるはずです。
そういった意味で店舗としての成長とお客様の要求が、少しづつリンクできるようになってきたかなと感じています。
コーヒー豆によって焙煎を変えますが、全てのコーヒー豆の焙煎に共通する点があります。
それは低温で焙煎する事です。
素材にストレスをかけないようにする事が、香り成分の揮発や味の開発に大きく関わります。
「焙煎豆は鮮度が大切」といった言葉を耳にした事はないですか?
実際に焙煎後はだんだんと劣化していきますので、鮮度はとても大切です。
早く飲みきる事が良いのですが、それは他の生鮮食材と変わらないと思います。
日本人ですので、例としてなじみ深い魚の場合で考えてみましょう。
釣ったばかりのお魚で作られたお刺身やお寿司は美味しいですよね。その美味しさは世界にも誇れる日本の文化です。
さて、ここで突然質問です。
A. 釣ったばかりのお魚
B. 〆てから下処理され、2日間温度管理をされて寝かされたお魚
ではどちらの旨味成分が多いでしょうか?
答えは、B. 〆てから下処理され、2日間温度管理をされて寝かされたお魚 です。
肉でも同じ事が言えます。
理由は、魚や肉も時間の経過によってタンパク質が分解されてアミノ酸になったり、筋肉中のエネルギー源として蓄積された成分が分解されてイノシン酸が増えたりするのです。
コーヒーではどうでしょう?
焙煎したての状態は焙煎機の中で強いエネルギーにさらされ、味も香りも落ち着きません。
一般的に2〜3日は寝かせた方が落ち着いて美味しくなると言います。
chouette torréfacteur laboratoireではコーヒーに最適な温度を一定に保ち、ゆっくりと休ませます。
焙煎から1週間くらいから飲み頃になってきます。2週間を過ぎると甘みを強く感じるようになってきます。香り成分は揮発していくので、袋を空けたら早めに飲んでしまって下さい。
コーヒー焙煎豆は常に店頭に7種類ご用意しています。
5種類は産地の異なるコーヒーで、それぞれが違ったキャラクターを持ちコーヒーという素材を楽しんで頂ける焙煎にしています。シンプルにまっすぐにコーヒーを捉えるのに向いています。
1種類はオリジナルローストの「NO.Zéro(ニュメロゼロ)」。
良く聞かれるのですが、ブレンドではありません。エチオピアのコーヒー豆を使用しています。
素材のパワーと私達の想いを込めた特別な焙煎豆です。シンプルにコーヒーの味や香りを味わう事を目的としておりません。
複雑に絡み合うコクとアロマ。苦み,渋み,雑味も素材の一部と捉え、立体的に味を捉えられるように焙煎しています。
100g単位で少量からご購入頂けるので、鮮度の良いうちにコーヒーをお楽しみ頂けます。
通販サイトもご用意しておりますので、店舗に来られない方でもご注文できます。
豪徳寺でコーヒーを飲もう
さあ、豪徳寺でコーヒーを飲みましょう。
世田谷区といってもとても広いですが、なぜ豪徳寺なのか。
もちろんchouette torréfacteur laboratoireがあるからなのですが、理由はそれだけではありません。
小田急線豪徳寺駅を降りて、改札を出ると招き猫がお出迎えしてくれます。
右が山下商店街、左が豪徳寺商店街です。
じつは豪徳寺駅周辺の商店街に若いオーナーの作る、新しいお店が増えているのです。
町として、商店街として新しくなりつつあります。
パン屋さん、焼き菓子屋さん、和菓子屋さん、子供のおもちゃ屋さん、フランス料理のビストロやコーヒー屋さん。
どれもここ1年くらいで出来たお店です。
コーヒーショップだけでも2件あります。
商店街の中程にIron coffeeさん。
こちらのコーヒー豆はSingle Oから仕入れています。
ペーパードリップとエスプレッソマシンを使ったコーヒーが飲めます。
浅煎りのコーヒーが売りで、サードウェーブ系のコーヒーショップです。
浅煎りでフルーティさを求める方はおすすめです。
豪徳寺商店街を抜けると、東急世田谷線の線路にぶつかります。
chouette torréfacteur laboratoireがあるのは線路を渡った角の白い建物です。
建物から黒い煙突が突き出しています。
自家焙煎のため、入り口すぐの場所に焙煎機があります。
GIESEN社製の焙煎機です。
この焙煎機で毎日、焙煎しております。
コーヒーはエスプレッソマシンを使ったドリンクをベースにラテやモカといったミルクの入ったコーヒーがあります。
ブラックでコーヒーをそのまま楽しみたい方は、コーヒーショット,フレンチプレス,ペーパードリップと3種類の抽出方法でコーヒー豆を販売しているものから選ぶ事も出来ます。
コーヒーの抽出方法だけでも味が変わってきます。
・コーヒーショット
エスプレッソマシンを使い、コーヒーを抽出する。エスプレッソのように9気圧をかけるわけではなく、ペーパードリップやフレンチプレスと同じように1気圧のまま抽出する。
コーヒーのキャラクターを感じやすく、金属フィルターなのでアロマオイルも同時に抽出される。コーヒーの持ち味を余す事無く味わえる。
・フレンチプレス
専用のポットにコーヒー粉とお湯を注ぎ、4分経ったらフィルターをプレスして出来上がりというご家庭でもおすすめの抽出方法。
こちらも金属フィルターでアロマオイルが一緒に抽出される他、少し微粉が混ざる。
微粉を嫌がる人とそのまま楽しむ人で好みが少し分かれる。
まろやかでコクのある味わいが魅力。
・ペーパーフィルター
ご家庭やコーヒーショップでも多い抽出方法。
ペーパーフィルターを使う事でコーヒーの味をダイレクトに味わえる。
ペーパーがアロマオイルを吸着するので、コクよりもスッキリと飲みたい人におすすめ。
アロマオイルが無い事で、味覚の部分ではっきりとコーヒーのキャラクターを感じられる。
コーヒーだけでも種類があるので、いろいろ楽しめますよ。
迷ってしまってもご安心下さい。バリスタがお客様のお好みを聞いて、近いコーヒーを選んでくれます。
素材を尊重し、ストレスなく焙煎されたコーヒーはしっかりとフルーティさも残り、甘さが引き出されます。
豪徳寺の観光スポットも一緒に
豪徳寺駅をご存知の方は結構少ないのではないでしょうか?
そこで、周辺観光スポットも一緒にご紹介いたします。
コーヒーをテイクアウトして、お出かけなんて晴れた日には気持ちが良いですよ。
・豪徳寺
駅名にもなっている豪徳寺です。
由緒あるお寺なんですよ。NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で出て参りました、井伊家のお墓があります。
井伊直弼が鷹狩りに来た際に豪雨に見舞われます。
木の下で雨宿りをしていると、向こうでネコがおいでおいでと手招きをしていたそうです。
不思議に思いながらも行ってみると、とたんにピカッと光り大きな音がしました。
後ろを振り返ると、もといた木に雷が落ちていたのです。
ネコに助けられて九死に一生を得たのです。
これが招き猫発祥のお話。
それが縁となり、豪徳寺は井伊家にまつわるものが多いのです。
・世田谷八幡宮
豪徳寺からだと当店は道の途中にあります。
宮の坂からだと徒歩1分くらいでしょうか?世田谷区にはいくつも八幡様がありますが、ここもその一つです。
神社の中に土俵があります。昔は奉納相撲が執り行われ、その年の豊作を占ったそうです。
年2回「茅の輪くぐり」が執り行われます。
6月30日と12月31日です。半年間の厄を落とすとされています。
大きな藁で作った輪の中を8の字にくぐります。
今年の6月30日行けなかったので悔しいですが、12月31日はいけるかな?
・世田谷城阯公園
昭和15年に開園した世田谷区内唯一の「歴史公園」で「東京都指定文化財」にもなっています。
公園内には、昔のおもかげを残す土塁や丘、谷があり、樹木に覆われた自然豊かな公園で、世田谷百景にも選ばれています。
さぎ草の伝説の主人公「常盤姫」もここに住んでいました。
なお、世田谷城は、初代吉良氏が南北朝の頃、関東管領・足利基氏から、戦の手柄により、武蔵国世田谷領をもらいうけて築城したのが始まりであると言われています。
以後、吉良氏八代、二百数十年の間、居城として栄え、吉良御所、世田谷御所と呼ばれました。
1590年(天正18年)豊臣秀吉が小田原の北条氏を滅ぼしたとき、北条氏と親戚関係にあった吉良氏も運命を共にしたため、廃城となりました。
コーヒーショップとして
私達はコーヒーショップとして社会に貢献できるようにしていきます。
コーヒーを通して何気ない生活の中に、幸せを感じて頂き心を豊かにしていくお手伝いができると考えています。
毎朝のスタートに、一息つきたい時に、大切な人と一緒の時間に私達のコーヒーがあなたの
すぐ傍にいられると幸いです。
chouette 情報
代表 高山健二
・低温焙煎イノベーター
・シュエット トレファクチュール ラボラトワール 代表
chouetteのコーヒーへの想いはConceptにてご覧頂けます。
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また、LINEアカウント内でCoffee診断ができるので自分好みのコーヒーを探してみましょう。
chouette クオリティ (コーヒー豆の品質保証)
・独自の低温焙煎
・焙煎後24時間は、18℃で休息
・コーヒー豆は真空パッケージでお届け
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