2018
02/05
初心者にこそ知って欲しい、簡単・おいしいコーヒー【フレンチプレス】
Contents
簡単にしっかりとしたコーヒーを抽出するフレンチプレス
難しい事は抜きにして、簡単においしいコーヒーを淹れられるのがフレンチプレスです。プアオーバー(ペーパーフィルター)のコーヒーを上手に淹れられないと悩んでいる方や難しくなく簡単な抽出方法をお探しの方はトライしてみて下さい。
フレンチプレスはヨーロッパで生まれたコーヒーの抽出器具です。ヨーロッパでは昔からコーヒーの消費量が多かったので、カフェを初めとしたコーヒーの文化が世界的に見ても古くからあります。コーヒーを抽出する器具として発明されたはずが、来日の際に紅茶の抽出器具として入ってきました。数年前に日本でも流行のコーヒーと言えばフレンチプレスと言うくらいどのお店にも置いてあった時期がありました。今ではプアオーバーのコーヒーがその位置を占めています。
フレンチプレスの特徴は、金属製のフィルターです。メッシュを通り抜けてしまう小さなコーヒーの粒子や、焙煎したコーヒー豆がもっているオイルの成分が液体に混ざります。そのため抽出したコーヒーの液体はドリップコーヒーの色と比べると、濁ったような色に見えます。
左からフレンチプレス・コーヒーショット・ペーパードリップ。
プアオーバーのコーヒーはペーパーフィルターで不純物を濾過できることから、クリアな味わいが特徴です。ペーパードリップのコーヒーを扱うコーヒーショップが増えているのは、クリアでスッキリした味わいが受けているからです。
だからといってフレンチプレスが悪い抽出方法だと言う事ではありません。濁りの原因である抽出されたオイルこそがコーヒーの豊かなアロマ(香り)やフレーバー(風味)の元なのです。素材が持つ全てのおいしさを引き出す事は、chouetteのフィロソフィーに通じる部分があります。流行り廃りでは無く、本質を追い求めるためにはフレンチプレスを皆様に知って頂きたいと思います。
新しいコーヒー豆を買ったときは、フレンチプレスで豆のキャラクターを探ってみて下さい。人の手による誤差が少ない抽出方法でストレートにコーヒーの味わいを表現できるフレンチプレスは、コーヒーの素直な味を堪能できます。もしフレンチプレスで甘さを感じたのに、ペーパードリップで薄いとと感じれば抽出が上手くできていないという事です。
フレンチプレスをおいしく淹れるための3つのポイント
フレンチプレスを使ったコーヒーの抽出は、とっても簡単です。コーヒー粉をフレンチプレスに淹れて熱湯を注ぎ、4分待ちます。本当にこれだけです。とってもシンプルで簡単だからこそ、気を付けたい3つのポイントを守っておいしいコーヒータイムを楽しんで下さい。
・沸かしたてのお湯を使う
コーヒーの風味は、基本的に温度の高いお湯を使うことでよく抽出されます。フレンチプレスは粗めに挽いたコーヒーをゆっくり抽出するスタイルなので、高めの温度でないと全てのおいしさを出し切れません。
・コーヒーの量・お湯の量・抽出時間を計測する
コーヒー抽出の基本ですが、コーヒー粉の量,注ぐお湯の量,抽出時間はしっかりと計測して下さい。もしもスケール(秤)が無い場合でも、コーヒーは決まったスプーンに◯杯。お湯はこのラインまでと決めて毎回同じ量でやれば、ある程度のブレは防げます。
4分という抽出時間が基本になりますが、なれてきたらあっさり飲みたい時は3分。しっかり飲みたい時は5分と調整も可能です。まずは、基本を抑えておきましょう。
・洗剤で洗って清潔に
フレンチプレスの特徴として、小さなコーヒーの粒子や焙煎したコーヒー豆がもっているオイルの成分が液体に混ざります。オイルは、水で流しただけでは落ちません。洗剤を使ってオイルを落とし、乾燥させておきましょう。
具体的には、フィルター部分を少し緩めて粉を捨てて軽く洗ったフレンチプレスにぬるま湯を1/2くらいまで注ぎ、洗剤を数適入れてフタをし、上下にプランジャーを動かす方法です。洗剤が泡立ちオイルやコーヒーの微粉を取り除いてくれます。次に使う時のために、すぐに蓋をせず逆さまにして乾かしておきましょう。
Brewing Guides 【フレンチプレス】
準備するアイテム
- フレンチプレス
- ケトル(コーヒーポット)
- スケール(重さを量る秤)
- タイマー
- グラインダー(出来れば抽出する直前に粉にするのがベストです。)
レシピ
- コーヒー豆:16g
- 挽き目:粗挽き
- お湯:240g
コーヒー豆を挽く
計量したコーヒー豆を、グラインダーで目的にあったサイズの細かさで挽きましょう。フレンチプレスの挽き目は粗挽きです。細かすぎるとコーヒーの微粉が多くなる原因になります。抽出時間も他の抽出方法と比べて比較的長いので、粗めにしといた方が適切な抽出が行えます。下の写真を参考にしてみて下さい。
コーヒー豆は粉にすると表面積が増えて、酸素に触れる面積が増します。また、香り成分も一気に飛び出して揮発していきます。コーヒーを挽くと何とも言えない良い香りが部屋中を満たすのは香気成分が飛び出した証拠です。
コーヒーの保存で粉の状態よりも豆のままの方が良いと聞いた事がありますでしょうか?酸素に触れる事により酸化が進む事と香り成分が揮発してしまう事が豆のまま保存した方が良い理由の1つです。コーヒーを抽出する直前に粉にする事をオススメしています。
フレンチプレスにコーヒー粉を入れる
コーヒー粉をフレンチプレスに入れたら、スケールに乗せ重さを0にリセットします。ストップウォッチも用意し、お湯を注ぐ準備の完了です。
コーヒーにお湯を注ぐ
ケトルで沸騰させたお湯をフレンチプレスに注いでいきましょう。タイマースタートをスタートし、80gまでお湯を入れます。軽く混ぜ、全体にお湯を行き渡らせたら30秒蒸らします。ここでコーヒー粉とお湯をしっかり混ぜ合わせておく事で安定した抽出に繋がります。
蒸らしの30秒が経過したら、残りのお湯を加えていきます。秤のメモリは240gです。
プランジャーを上げた状態で冷めないようにフレンチプレスに蓋をし、タイマーが鳴るまで抽出します。この間、むやみに動かさず置いておく事もポイントの1つ。
プランジャーをゆっくりと下げる
4分が経過したら、プランジャーを押して浮かんでいるコーヒー粉を下げていきます。重要なのが、ゆっくりと下げていく事です。勢い良く押し下げるとコーヒーの微粉が液体の中で舞い上がってしまいます。
2023年8月28日更新
3分経過したら、プランジャーをすぐ上の写真の位置まで押し下げて下さい。
水面のコーヒー粉を沈ませるイメージです。
4分経過すれば完成です。
カップに注ぐ時はゆっくりと
プランジャーはそのまま
プランジャーは一番下まで押し下げる必要はありません。
フレンチプレスはコーヒーの上澄みを飲む抽出器具です。
下までプランジャーを押し下げることで微粉が多く液体に舞ってしまうと、もうキレイなコーヒーにはなりません。
そのままの状態で微粉が動かないように気をつけてあげて下さい。
底に溜まったコーヒーの粉が舞わないように、ゆっくりとカップに注いであげましょう。
フレンチプレスのコーヒーをおいしく淹れるには
大事な3つのポイントを守れば、待つだけでおいしいコーヒーができ上がる抽出器具がフレンチプレスです。フレンチプレスはコーヒー豆の成分を余す事無くカップに注げる一方で、微粉が混ざりやすい抽出方法です。抽出が終わる4分のタイマーの後は、出来るだけ静かに扱って、微粉が舞い上がらないようにしましょう。
4分間の時間があるので、何かをしながらコーヒーが抽出できるのも良いところです。忙しい朝でも置いとけば出来るなら、難しくないですね。
【コーヒーらしさとは?−どうすれば素材の美味しさを表現できるのか?−】
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代表 高山健二
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・シュエット トレファクチュール ラボラトワール 代表
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