chouette torréfacteur laboratoire

Blog

2021

02/17

インドネシア クリンチマウンテン 

Indonesia Kerinci Mountain Super Grade, Wet Hulled

 
これから、新しいコーヒー豆が届いたら、コーヒー豆の情報だけでなく、取り扱ってみて感じたことを綴っていこうと思います。

これが第一弾になります。

 

つい最近、販売開始したばかりのインドネシア クリンチマウンテン。

 

豆情報については商品ページから参照させて頂きます。

http://torrefacteur-lab.tokyo/ja/item/indonesia-kerinci-mountain-super-grade-wet-hulled

Indonesia Kerinci Mountain Super Grade, Wet Hulled

インドネシア クリンチマウンテン スーパーグレード スマトラ式

地域:スマトラ島を縦断するバリサン山脈の中心にあるクリンチ山の麓
標高:1900m~2100m
精製方法:スマトラ式(Wet-hulled)
土壌:黒色の火山灰土と砂質の入り混じった水はけの良い土壌
品種:Jember, Ateng 他
組合:ソロク・ラジョ(Solok Radjo)
乾燥:4日間アフリカンベッド・3週間の熟成後半日再度パティオにて2次乾燥

特徴: インドネシアを代表するスマトラ島。南北に長いこの島のちょうど中間あたりに位置するクリンチマウンテン。標高3,805mを誇るスマトラ島最高峰の活火山です。コーヒーもその麓に広がる農地で栽培されたもので、標高1,800m以上というのはスマトラ島の産地としては非常に高標高です。環境の利点を活かすだけでなく、設備投資も積極的に行なっています。
生産者であるソロク・ラジョ組合は2014年に設立された組合です。もともと周辺地域ではコーヒー栽培が行われていましたが、品質重視というよりは汎用品としての流通に限られていました。しかし近年、同組合が設立、そして20代、30代の若いメンバーが付加価値のある高品質なコーヒー栽培に取り組み始めました。

スマトラ式特有の甘みとアーシーなボディーを残しつつ、シトラス系の果実感を感じます。また、濃縮されたベリーやトロピカルフルーツの印象があるコーヒーです。

cupping note : Juicy, Good body, Condensed fruits, Citrus

 

 

ちなみにクリンチマウンテンでは、他にもナチュラルやウォッシュドのコーヒーも作られています。

 

 

スマトラ式の特徴

インドネシア, スマトラ式

 
インドネシアのコーヒーは、スマトラ式と呼ばれる精製方法で作れることが一般的。

 

雨の多い東南アジアでは、コーヒー豆の乾燥にかける時間を確保するために生み出された精製方法です。私は、インドネシアのスマトラ式のコーヒーが大好きです。理由は、その土地の気象条件に合わせて生まれた自然な方法だからです。スマトラ式によって生まれる独特のフレーバーは「アーシー(Earthy)」と表現されますが、とても野生的でエキゾチック、その香りだけでインドネシアだとわかってしまうくらい印象的です。

 

ですので、私たちがインドネシアのコーヒーを扱うときはスマトラ式のコーヒーがどうしても多くなってしまいます。

 

スマトラ式と呼ばれる精製方法ですが、他の精製方法と比べると脱穀のタイミングが違います。

 

一般的によく知られているのが、フルウォッシュドと呼ばれる水洗式やナチュラルと呼ばれる非水洗式の2つです。
 
・フルウォッシュド

キレイに果肉を洗い流してから、乾燥工程に移るので、コーヒー豆自体が持つきれいな酸味を味わうことができます。
 
・ナチュラル

果肉を残したまま乾燥工程に移るため、果肉が持つ甘みや発酵したような独特な風味が特徴となります。

 

スマトラ式の流れはこんな感じ。

<果肉除去>→<粘液質(ミューシレージ)除去>→<予備乾燥>→<脱殻>→<本乾燥>

 

スマトラ式では収穫後、果肉をつけたまま水を張った巨大な発酵槽で6時間ほど保管されます。そして、果肉とミューシレージを取り除きます。
2~3日間天日乾燥(予備乾燥)をします。豆の水分量が30%程度になったところで、パーチメントと呼ばれる外皮を脱殻してしてしまいます。


 
その脱殻したグリーンビーンズを、1日程度乾燥させ、精製工程が終了です。

 
産地によって多少の差はありますが、通常は10~14%程度になるまで乾燥させてから、脱殻します。

 
水分量が30%というのは、まだ水分がかなり含まれ、乾燥しきっていない状態で脱殻してしまうということになります。

 

 

一般的なコーヒー豆の精製には、2週間程度の時間をかけることが多いのですが、スマトラ式の場合は3~5日程度。短い晴れ間を上手に使うための方法だということがわかります。

 

 

スマトラ式のメリット・デメリット

 

 
スマトラ式の精製方法のメリット・デメリットをまとめてみました。

 

メリット

・乾燥工程にかける時間が短くてすむ

・スマトラ式でしか生み出せない独特な香り

 

デメリット

・水分が多いので、傷がつきやすくカビが生えやすい

 

最近では、インドネシアでもナチュラルやウォッシュドの精製方法を採用していることが多いです。

ただ、面白いことにそれらのコーヒーからインドネシアを思わせる独特な「アーシー」な香りは出ません。また、別の産地でスマトラ式を作っても、一瞬はあの香りを思わせるのですが、圧倒的な存在感が出ません。

 

つまり、その土地で育ったコーヒーをその土地の気候風土に合わせて精製されることで生まれた特別なコーヒーだということです。

 

 

クリンチマウンテンについて

 
果実感がしっかりと感じられるコーヒーで、とても好印象でした。
浅煎りでも深煎りでも扱える焙煎のレンジが広いのも特徴だと思います。スマトラ式の精製方法なので、インドネシア特有のアーシーな香りや南国のフルーツを思わせる甘酸っぱさが好きですね。

 

アーシー過ぎず、フルーティ過ぎず。
とてもキレイな酸味と甘み、ボディもあり、とても美しい印象です。

 

ゆっくりとくつろぎたいときにぴったりなコーヒーですね。

 

 

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